生命の起源 −自然発生説
何世紀もの間、生命の起源は「自然発生説」(「偶然発生説」としても知られている)によるものだと考えられてきました。自然発生説の主義者は有機的な生命は、無機物質から生じることができると主張しています。17世紀には生命を「作る」秘訣がありました。汗まみれの布で小麦を巻き、それを壺に入れると、21日以内にはそれがハツカネズミへと生まれ変わります。ネズミを作るには、生ごみを道へ投げ捨てれば、数日内にネズミが発生します。ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカ大陸と、世界中で人類はハチ、シラミ、サソリ、ウジ虫、虫、カエルなどの生命を「作るレシピ」を定式してきたのです。1668年にフランチェスコ・レディ氏は公的に自然発生説の考えを否定しました。レディ氏は、腐った肉がウジ虫を発生させることが一般的に事実として受け入れられていた当時、それに反対しました。彼はウジ虫はハエの卵から生まれるものだとの主張を維持しました。真実を証明するため、レディ氏はその種としては始めての「制御実験」を行いました。結果は自然発生説の終わりと、現代の科学的開発の時代の始まりとなったのです。レディ氏は生の肉が入った3つのフラスコを用意しました: 1つ目は蓋なし、2つ目は密封され、3つ目はガーゼで覆ったものでした。ハエが入り込むことのできた1つ目のフラスコにはウジ虫が発生した一方、2つ目と3つ目のフラスコには発生しませんでした。当時はこの実験が自然発生説に論駁するものだとは考えられませんでした。当時は単に、ウジ虫は腐った肉から発生するものではないということのみが証明されました。
生命の起源 −ルイ・パスツール
1850年代後半まで、自然発生説は生命の起源と考えられていました。しかし、フランス人のルイ・パスツール氏に最終的に論駁されました。1859年には、自然発生説について議論するフランスの科学アカデミーに支援された科学博覧会が開催されました。パスツール氏の実験はジョン・ニーダム(1713-1781年)、ラザロ・スパランツァーニ(1729-1799年)の実験を賢明に取り入れたものでした。パスツール氏は肉のブイヨンを縦長いフラスコに注ぎ、フラスコのくびの部分を加熱して「S字型」に曲げました。空気がブイヨンに接することができることに対し、重力のため空中の微生物はS字型の屈曲した局面に堆積する形です。その後ブイヨンは高熱で煮立てられました。一定の時間放置後、フラスコ内のブイヨンには微生物が計測されませんでした。しかし、フラスコを横に傾けブイヨンの液体と微生物が溜まった空気と接触させた途端に、液体がにごり、微生物が観測されました。このようにしてパスツール氏は自然発生説の謎を明らかにしたのです。
生命の起源 −種の起源と現代の科学の授業
自然発生説は1859年に生命の起源として公的に論駁されました。偶然にも、チャールズ・ダーウィンの種の起源が発行されたのは、この同じ年です。彼の研究は現代の進化論争をもたらしたのです。現在進化論には6つのフェーズがあります。
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宇宙の進化(無からの空間、物質、およびエネルギーの起源)
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化学の進化(水素から、より高度な物質の発展)
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星および惑星の進化(星や惑星の誕生)
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生物の進化(岩石からの有機的な生命の起源)
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マクロ進化(主要な種類の起源)
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マイクロ進化(種の多様化)
この6つのフェーズの中、初めの5つは推測に基づく理論です。奇怪なことに、4番目の仮定は自然発生説に帰省しています。残念なことに、現代の教科書は自然発生説に対するレディ氏やパスツール氏の論駁に多大な時間を費やしています。さらに、学校では自然発生説が生命の起源だと教えられています。